海外旅行中に、窃盗被害(ひったくり、置き引き、車上荒らし、スリ)にあわれたとき、海外旅行保険はどのような補償があるのでしょうか。
海外旅行保険には、携行品被害という補償内容がございます。
被害のショックから立ち直るためには、時間が必要だと思いますが、無事に日本へ帰国するために必要な手続きを進めつつ、携行品損害の申請準備もあわせて行い、金銭的負担を少しでも緩和できると良いと思います。
ここでは携行品被害について、内容と補償の受け方をご案内していきます。
警察への被害届
携行品損害に対しては、全額補償できるもの、限度額まで補償できるもの、補償対象にならないものもありますが、被害に遭われた場合、泣き寝入りはせず、まずは警察への被害届けを行いましょう。
観光客は言葉が通じないから、警察にも届けないだろうという犯人の期待を踏みつぶします。
また現地で被害届を提出していることが保険会社から補償を受ける際に必要になります。
携行品損害の補償内容
財布の盗難にあった場合を想定して、携行品損害の補償内容を考えてみましょう。財布に次のものが入っていたとします。
・ 現金
・ プリペイドカード
・ 電子マネー
・ クレジットカード
・ 運転免許証
・ 健康保険証
・ 銀行のキャッシュカード
・ 各種ポイントカード
現金、プリペイドカード、電子マネー
残念ながら、現金、プリペイドカード、電子マネーは基本的には補償されていません。
外出するときは現金をチップ分くらいにとどめ、プリペイドカード、電子マネーは持ち歩かない方が良いです。
クレジットカード
クレジットカードの盗難も補償はありませんが、カード会社へカード停止手続きを依頼することにより、被害を最小限に留めることができます。
またその後の旅行に影響が出ないように、クレジットカードは複数枚、分散して所持しておくのをおすすめします。
もし盗難されたクレジットカードを不正利用された場合にも、カード会社への連絡、警察への届出、カード会社への必要書類提出により、不正利用をカード会社が認めてくれた場合には支払義務を免れることができます。
運転免許証
運転免許証の再発行に係る費用(再発行料、再発行のための写真代)が補償されます。
健康保険証、銀行のキャッシュカード、ポイントカード
そのほか普段、財布に入れているものとして、健康保険証、銀行のキャッシュカード、各種ポイントカードがあげられるでしょうか。
これらは補償の対象外であり、海外旅行旅行中に使用することは想定されないため、財布に入れておかないことが対策として有効です。
財布
さて、財布自体は、盗難の場合、補償の対象です。
財布の盗難にあった場合の補償は、運転免許証の再発行にかかる費用、財布に対する補償です。
補償を受けられないものは、持ち歩かないが1番ですね。
パスポート
パスポートの盗難にあった場合は、再発行に係る費用が補償されます。
パスポートは、海外旅行者の必要携帯品ですので、再発行が必要です。
在ホノルル日本国総領事館に向かい、再発行の手続きをしましょう。
航空券
航空券の盗難にあった場合は、損害額を現金で受け取れます。
バッグ
バッグも補償の対象です。
通貨盗難補償特約
最初に現金は補償の対象外と記載しましたが、実際には「通貨盗難補償特約」という、盗難された現金を補償してくれる保険もあるようです。
海外旅行保険加入の際にはぜひ注目してみてください。
補償の受け方
補償の受け方を知っておくと良いと思います。
もしも盗難の被害にあったときは、どうすればよいのでしょうか?
まずは、海外旅行保険専用の事故受付窓口(サポートセンター)に連絡することから始めましょう。
このときに、疑問に思うことはすべて質問して、教えていただくようにしましょう。渡航先から無料でかけられる電話番号を控えておくと安心です。
次に現地の警察署に行き「盗難届」を提出し、「盗難証明書」や「事故証明書」をもらいます。海外旅行保険の保険金請求をする際の必要書類です。
・ 盗難証明書、事故証明書
・ 保険金の請求書類
・ 盗難されたものの領収書
・ パスポートのコピー
盗難されたものの領収書により、自身の所有を証明できるとスムーズです。
また、現地で買ったものも補償の対象になりますから、領収書は自宅に帰るまで捨てずに取っておくと良いと思います。
おわりに
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、海外旅行中に窃盗被害(ひったくり、置き引き、車上荒らし、スリ)にあわれたとき、海外旅行保険はどのような補償があるのか、内容と補償の受け方をご案内させていただきました。
皆さまが被害にあわれないことを祈っておりますが、万が一、被害にあわれてしまった方の一助になりましたら、幸いです。
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