海外旅行保険への加入は、海外旅行準備の必須事項(加入するべき)であると考えています。
海外旅行時は、日本国内で暮らしているときよりも、病気やケガ、窃盗の被害にあう確率が高まっています。
たとえば、病気やケガに関しては、7時間以上のフライトや日中と朝夕の気温差、睡眠不足でも予定をこなしたり、海や山でのアクティビティといった病気やケガにつながりやすい状況にあります。
また窃盗に関しては、観光客というだけで犯人のターゲットになっているのです。
そこで今回は、海外旅行保険が何をカバーしているのか、いくらの補償が必要かについて、案内していきます。
海外旅行保険がカバーしていること
海外旅行保険は主に次の項目をカバーしています。
・ 治療費用・救援者費用
・ 死亡保険
・ 後遺障害
・ 携行品損害
・ 賠償責任補償
・ 航空機遅延
・ 航空機寄託手荷物遅延費用
それぞれの内容を説明していきます。なお、保険会社によって、補償される要件が異なりますので、実際には各社の補償内容を確認しましょう。
治療費用・救援者費用
治療費用には、ケガによる治療が対象の傷害治療費用と、病気による治療が対象の疾病治療費用があります。具体的には医師の治療を受けた場合の診療・入院費用、救急車の実費を負担してくれます。
救援者費用は、被保険者の生死が確認できない場合に、捜索、救助、移送活動に要した費用を負担してくれます。また死亡や3日以上の入院時にハワイへ駆けつけた親族の交通費(往復航空運賃)、宿泊費を負担してくれます。
傷害治療費用、疾病治療費用、救援者費用を1つの補償項目として、治療・救援費用と言うこともあります。
死亡保険
海外旅行中のケガによる死亡が対象の傷害死亡保険金と、海外旅行中の病気による死亡が対象の疾病死亡保険金があります。
後遺障害
海外旅行中に傷害を被りその結果として後遺障害が生じた場合に、後遺障害の程度に応じて保険金が支払われます。
携行品損害
海外旅行中に窃盗被害(ひったくり、置き引き、車上荒らし、スリ)にあわれたとき、金銭的負担を緩和してくれます。
手荷物やキャリーケースを預けるにあたり、粗末に扱われたことによる破損にも対応してくれます。
賠償責任補償
海外旅行中、他人にケガを負わさせたり、他人の物を壊して損害賠償責任を負った場合に、賠償金を負担してくれます。
たとえば、サーフィン中の事故、ホテルのルームキー紛失、買い物中に商品を壊してしまった場合を想定しています。
航空機遅延
搭乗予定の航空機が欠航または一定時間以上遅延した場合に、必要になったホテル代、食事代、旅行サービスのキャンセル料を負担してくれます。
航空機寄託手荷物遅延費用
航空会社に預けた手荷物の到着が何らかの理由により規定の時間以上遅れた場合に、手荷物到着まで必要になった身の回り品の購入費を負担してくれます。
寄託は「きたく」と読む法律用語です。
日本国内でのカバー状況
日本国内において、治療費用であれば、健康保険や医療保険、死亡であれば生命保険でカバーします。
加入される方は多くないと思いますが、携行品や賠償責任保険、航空機遅延も国内旅行保険でカバーできます。
日本では犯罪者のターゲットにならなくても、ハワイでは日本人観光客というだけで、ターゲットになる可能性が高まってしまうのが現実です。
また、海外旅行保険に加入していなくとも、日本の健康保険が海外でかかった医療費を一定程度は負担してくれます。
ただし、現地で全額を支払った上で、健康保険組合に請求をする必要があります。
クレジットカードの付帯保険
クレジットカードにも海外旅行保険が付帯しています。ハワイに持参するクレジットカードの保険内容を事前に確認し、治療費や救援者費用の補償額が十分であるかを検討しましょう。
いくらの補償が必要か
補償額をいくらに設定するか、保険料との比較で決められるかと思います。
在ホノルル日本国総領事館の海外安全対策情報には、被害防止対策として、次のような記載があります。
ハワイ旅行における補償額の目安にしてはいかがでしょうか。
「当地の高額な医療費等も念頭におき、限度額が低いクレジットカードの付帯保険(通例、医療費補償が2~300万円程度までのものが多い。)だけでなく、極力、渡航前に十分な補償額(1千万円程度の医療費はカバーされていることが望ましい。)の正規の海外旅行保険に加入する。旅行日程だけでなく、加入した保険の情報も日本の家族に伝えておく。」
引用:
在ホノルル日本国領事館の海外安全対策情報
https://www.honolulu.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/anzen_kaigai.html
医療費が高額であるハワイへ旅行される場合は、最高額の医療費・緊急移送費をカバーできる保険への加入をおすすめします。
おすすめの海外旅行保険の紹介や比較を、口コミとともに掲載しているインターネットの情報を参考にしながら、申し込みを検討なさってください。
万が一が起こったときには
海外旅行中に思わぬ出来事により、金銭的負担が生じてしまった場合には、まずは保険会社に連絡するようにしましょう。
保険金の支払対象となるかを個別に検討してくれ、相手方がいる場合の対応方法や補償の受け方(必要書面や手続方法)についてもアドバイスしてくれる強い味方になってくれるはずです。
おわりに
最後までご覧いただきありがとうございます。
海外旅行保険は、積み立て式ではなく掛け捨てです。生命保険を積み立て式で加入してる方にとっては、もったいないと感じるかもしれません。
海外旅行中に万が一が起こったときに備えて加入する海外旅行保険。何も起こらず、使わなければ、それで良いと考えます。
万が一に備えて必要なものを必要なだけ、カバーさせておきましょう。
今回の記事が皆さまのハワイ滞在のお役に立てますと幸いです。
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