2022年7月5日よりKyash(キャッシュ)へのチャージがアメックスからも可能になりました。これまでアメックスからのチャージが出来なかったことを初めて知った方も多いかもれませんが、楽天ペイも最初はアメックスが連携できていなかったですし、PayPayもアメックスが連携できないサービスとして有名です。
クレジットカードは使えないけどPayPayは使えるというお店も多いですからアメックスをメインで使っている私にとっては嬉しいお知らせでした。
Kyash(キャッシュ)の良いところとして
①ポイントの三重取り
②アメックスのVISA化
③決済金額条件キャンペーンクリアの助っ人
の3つを挙げられます
今回の記事ではKyashの仕組みや申込方法、Kyashの優れた機能をご案内します。
特にアメックスの新規発行キャンペーンや、マリオットボンヴォイアメックスの無料宿泊特典など、年間決済額の条件クリアを目指す方法を探している方にとって楽しめる内容を集めてみました。
Kyashとは
Kyashは国際カードブランド付きプリペイドカードです。新しいお金の文化を創ることをVisionに掲げた株式会社Kyashが運営しています。
プリペイドカードなのであらかじめチャージをして、チャージした金額の範囲内で商品やサービスの支払いを行うという仕組みです。
チャージや送金、お金の管理はもちろん、カード紛失・盗難・不正利用に伴うカードの一時停止(スマホアプリからワンタップ)までアプリで行えます。
Kyashでは1日のチャージ上限が30万円に制限されていますが、1ヶ月のチャージ上限は明記がなく、全体での保有上限は1,000万円と多くの金額をチャージすることができます。
Kyashのカードは3種類あり、ICチップやタッチ決済、海外での決済に対応したカードもございます。
KyashとともにauPayプリペイドカード、WebMoneyプリペイドカードが、プリペイドカードでは有名ですが「VISAカードとして使いたい」「一気にたくさんの金額をチャージしたい」場合にはKyashをおすすめします。
※2022年9月25日の情報です
国際ブランドプリカって何?
「プリペイドカードだよね?どうしてVISAなの?」
プリペイドカードとクレジットカードの違いは、プリペイドカードが事前に希望する金額をチャージする「前払い」なのに対して、クレジットカードは後日、設定した口座から利用金額が引き落とされる「後払い」ですという整理があるから、Kyashって何なんだと混乱してしまいます。
Kyashを紹介するにあたってまずは国際ブランドプリカとは何かをご案内していきます。
プリペイドカードとは?
プリペイドカードは大きく分けて、使い切りタイプとチャージ式タイプがございます。
使い切りタイプとしてイメージしやすいのはQUOカード。カードをお金の代わりに使えますがチャージはできないですよね。
チャージ式としてイメージしやすいのはSuicaなど交通系の電子マネー、チャージにより繰り返し代金を追加して利用できますね。しかしながら利用する場所はどんどん増えてはいますが限定的ではありますね。
ここまでが前払いのプリペイドカードに対するイメージとして強いかなと思います。
国際ブランド付プリペイドカードは交通系の電子マネーと同様に繰り返しチャージを可能としながら、クレジットカード向けに構築された決済ネットワークを利用して決済できるようにしたプリペイドカードです。「ブランドプリカ」と呼ばれます。
ブランドプリカとは?
クレジットカードの決済ネットワークを使って決済を行うので、国内に限らず、海外での利用も可能です。
VISAやMastercardの国際カードブランドのマークが掲示された加盟店であれば、クレジットカードと同様の手順で決済が可能です。VISAのブランド付きプリペイドカードを持っている場合、VISAのクレジットカードが使える店(加盟店)であれば問題なく利用できます。
KyashはVISAなので、カードを発行することで、国内外1億店以上の加盟店で使えます。ネットショッピングはもちろん、いつものコンビニやスーパー、ドラッグストアやホテルでも飲食店でも使えます。
また、実店舗で利用できるようにカードを発行するタイプと、ネットショップでの利用を前提としてカードそのものは発行せずにカード番号の発行のみを行うバーチャルタイプのカードが存在します。実際にKyashにもバーチャルカードがあります。
あくまでプリペイドカードなので、発行にあたって銀行口座登録の必要は無く、審査も必要ありません。一般的にクレジットカードの審査通過が難しいとされる方でもブランドプリカを保有し、クレジットカードとほとんど同様の使い方ができます。
ブランドプリカであってもプリペイドカードなので後払いを前提としている分割払いや自動引き落としは利用できず、支払い回数は一回払いのみです。また月額・継続契約の支払いにも対応していません。
クレジットカードでチャージした場合は後払い?
Kyashもそうですが、ブランドプリカはクレジットカードでチャージすることができます。クレジットカードでチャージすると実際の支払いはチャージした日よりも後に他のカード利用と合算して請求されるため、後払いです。
なぜ今Kyashなのか
2022年7月5日よりアメックスがKyashで利用できるようになりました
Kyashにはクレジットカードからの入金機能がございましたが、VISAとMastercardのみの利用でした。2022年6月28日からJCBが、7月5日からアメックスが、リアルタイムにKyashへ入金できるようになりました。
アメックスのVISA化が実現したことにより、アメックスが連携していないPaypayとの繋ぎ役としての期待が高まります。
クレジットカードは使えないけどPayPayは使えますというお店があります。そのようなお店を利用するために、アメックスのクレジットカードをメインで使っている方もVISAやMastercardのクレジットカードを発行して、年会費を支払っているなんてことがあるかと思います。
年会費無料のKyashがアメックスからの入金を受け入れたことにより「アメックス→Kyash→PayPay」というお金の動かし方が叶うようになりました。
還元率は半減しますが、アメックスのクレジットカードポイントも付与されます。
年会費を支払って保有しているVISAやMastercardを解約して、アメックスのカード利用により集中することができます。
ANAアメックスゴールドの新規発行キャンペーンで注目を集める
ANAアメックスゴールドは新規発行キャンペーンを大々的に行うことで有名ですが、2022年7月から9月27日までのANAアメックスゴールドカード新規発行・紹介キャンペーンは、なんと過去最大の13万2千マイル獲得が目指せました。
ゴールドカード保有換算ですと「100円で1マイル」が相場ですので1,320万円分のクレジットカード決済を行ったのと同じマイル数を新規申込みで獲得できるキャンペーンです。
132,000マイルあれば、ハワイへ2人でビジネスクラス往復(130,000マイル/レギュラーシーズン)が実現できます。
この過去最大のマイルを獲得するためには、カード発行後の4ヶ月間で150万円分のカード利用が条件となっています。月々40万円近いカード利用はなかなかハードルが高いです。しかし、Kyashとアメックスの連携によって、アメックスからKyashへのチャージも、こういったキャンペーンにおけるカード利用にカウントしてくれる仕組みが整ったのです。
従来からプリペイドカードを使ってカード利用実績を積み上げる方法はございましたが、Kyashの良いところは月々のチャージ上限がないところです。他のプリペイドカードにはひと月あたりのチャージ上限が設定されているので計画的にチャージを考えないといけません。Kyashの場合には思ったほど通常のカード利用が進まずに条件達成の最終月を迎えたとしても、十分に条件達成を叶えることができるのです。
ANAアメックスの新規発行キャンペーンや、マリオットボンヴォイアメックスの無料宿泊特典など、年間決済額が条件となっている特典を確実に獲得するための手段としてご活用いただけます。
Kyashは3種類
Kyashには3種類のカードが用意されています。
アプリ上のオンライン専用のKyash Card Virtual(キャッシュカード・バーチャル)と、本人確認不要で発行でき、国内のVISA加盟店と海外のVISA加盟オンラインサイトで利用できるKyash Card Lite(キャッシュカード・ライト)と、海外リアル店舗でも利用できるKyash Card(キャッシュカード)の3種類です。
それぞれのカードの違いを一覧表にしてみました。
Kyash Card | Kyash Card Lite | Kyash Card Virtual | |
ICチップ | ✔︎ | × | × |
VISAタッチ決済 | ✔︎ | × | × |
Apple Pay (QUICPay+決済) |
✔︎ | ✔︎ | ✔︎ |
Google Pay (QUICPay+決済) |
✔︎ | ✔︎ | ✔︎ |
国内決済 | ✔︎ | ✔︎ | オンライン決済のみ |
海外利用 | ✔︎ | オンライン決済のみ | オンライン決済のみ |
1回あたりの決済上限 | 30万円 | 5万円本人確認済み:10万円 | 3万円本人確認済み:10万円 |
月あたりの決済上限 | 100万円 | 12万円本人確認済み:15万円 | 5万円3Dセキュア認証確認済み:12万円 本人確認済み:15万円 |
24時間以内の入金上限 | 30万円 | 5万円本人確認済み:10万円 | 5万円本人確認済み:10万円 |
保有可能残高 (Kyashマネー) |
100万円 | 100万円 | 100万円 |
保有可能残高 (Kyashバリュー) |
1,000万円 | 1,000万円 | 1,000万円 |
ポイント還元率 (Kyashマネー) |
1% | 0.5% | 0.5% |
ポイント還元率 (Kyashバリュー) |
0.2% | 0.2% | 0.2% |
ポイント付与上限 | 1200ポイント(Kyashバリューでの決済は100ポイント) | 600ポイント(Kyashバリューでの決済は100ポイント) | 600ポイント(Kyashバリューでの決済は100ポイント) |
発行手数料 | 900円 | 無料(期間限定) | 無料 |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
本人確認 | 必須 | 任意 | 任意 |
カード有効期限 | 5年 | 5年 | 5年 |
一覧表の中に出てくるKashマネー/Kashバリューから説明していきます。
アカウントにおける残高は、入金方法によって「決済や送金機能、出金に利用できる残高(Kyashマネー)」と、「決済と送金機能に利用できる残高(Kyashバリュー)」に分かれます。
クレジットカードからのチャージはKyashバリューにあたり、Kyashでの決済や送金に使えます。出金は行えません。
またKyashマネーであっても本人確認が行えていない場合には出金できません。本人確認を行うことで利用残高も増やすこともできます。
入金方法 | 決済 | 送金 | 出金 | |
Kyashマネー | 銀行口座 / ペイジー | ○ | ○ | ○ |
コンビニ / セブン銀行 | ○ | ○ | ○ | |
他サービスの売上金やポイント | ○ | ○ | ○ | |
Kyashバリュー | クレジットカード / デビットカード | ○ | ○ | × |
イマすぐ入金 | ○ | × | × | |
Kyashポイント | ○ | ○ | × | |
本人確認完了前の保有残高 | ○ | ○ | × |
Kyashマネー/Kyashバリューの違いを見つけられたところで一覧表に戻り、項目を追っかけていきます。
Kyash Cardはタッチ決済に対応しています。利用上限額の設定やオンライン利用、海外決済については、スマホアプリの「カード設定」機能で 簡単にON/OFFできます。不正利用の多くはオンラインで行われていることを踏まえて、利用時以外は利用上限額を少なく設定したり、オンライン利用をOFFにしておくという対策が可能です。
Google PayとApple Payに対応しており、クイックペイに対応している店舗でスマホ決済が可能です。
月あたりの利用上限はありますが、月あたりのチャージ上限は記載がございません。
24時間以内のチャージ上限と保有残高上限(Kyashマネー:100万円, Kashバリュー:1,000万円)さえ、気にしてチャージすればクレジットカード利用残高の積み上げを進められます。
24時間以内のチャージ上限(Kyash Cardの場合)
例1:8月1日12時00分に30万円を入金
8月2日12時00分まで追加入金はできません
例2:8月1日15時00分に、10万円を入金
8月2日15時00分まで20万円までは入金ができます
また、8月2日15時00分以降は再度、最大30万円の入金ができます
3種類のカードの中では最も使い勝手が広がるKyash Cardですが発行手数料が900円かかります。年会費は無料です。
Kyash Card Liteの発行手数料300円を無料にキャンペーンは2023年6月末まで予定されています。
Kyashの申込み方法
Kyashはアプリから申し込み / カード発行できます。まずはアプリをダウンロードしてください。
Kyash Card Virtualであれば、1分で登録が完了して、アプリで入金したらすぐにネット決済あるいはお店で利用ができます。
Kyash Cardを発行する場合は、本人確認書類を使って発行手続きを進めます。
Kyashの優れた機能とは
利用すると通知が届き、履歴に反映。何にいくら使っているか一目瞭然
買い物をすると、スマホに通知が届きます。履歴は自動でカテゴリーが振り分けられ、その月に何にいくら使っているかがリアルタイムに確認できます。
支出の管理がしやすく、使い過ぎ防止に役立ちます。
家計簿サービス(Money Forwardやzaim、Moneytree)と連携すれば、支出もより管理しやすくなります。
スマホアプリでのロック機能
カードを落としたかも?と思ったら、スマホからワンタップでカードをロック。電話などで問い合わせる必要がありません。もちろんロックの解除もワンタップで可能です。
アプリで割り勘・送金・出金。その場ですぐに送れて、受け取れる
Kyashアカウント同士なら、いつでも手数料無料でリアルタイムに送金したり受け取ったりできます。金額やメッセージを添えて請求を通知する機能もあります。
共有の口座を無料で作成できます
Kyashのユーザー同士なら、家族口座や夫婦、友人同士で共同の口座が無料で作れます。
家族であれば生活費の管理に、友人同士であれば旅行やイベントで参加者のお金を管理するときに有用です。
共有口座の開設には書類や印鑑、銀行でのお手続きは一切不要です。入金(振替)や、お金のやり取りの管理もアプリだけでかんたんに行えます。
誰がいつ何に使ったか、リアルタイムで履歴が反映されるので、レシート集めも不要です。
Kyashはキャッシュレスサービスなので共有口座から直接支払いができるのでお金を持ち歩いたり、財布を確認する手間がありません。
VISA、Mastercard、JCB、アメックスともクレジットカードチャージ可能
2022年7月5日より、アメリカン・エキスプレスのカードを登録し、リアルタイムにカードからKyashへ入金することが可能となりました。
クレジットカードからKyashにチャージする場合には、チャージしたタイミングに従ってクレジットカードの請求が届くので「前払いだけど後払い」です。
Kyashの留意点
最後にKyashの留意点について確認しておきます。
ポイントの3重取りは可能ですが…
クレジットカードでKyashにチャージをしてKyashで支払うとき、店舗独自のポイントの用意があるお店ならば、ポイントの3重取りが完成します。
①クレジットカードでKyashにチャージをしたときにクレジットカードポイントがもらえる
② Kyash支払い時にKyashキャッシュバックがもらえる
③ 店舗独自のポイントとは楽天ポイントやTポイントで、ポイントカード提示により各種ポイントがもらえる
ただし、①が0.5%、②が0.2%かつポイント付与上限があるので高還元率とは言えないですね。
決済上限があるので…
1回あたりの決済上限が30万円、ひと月あたりの決済上限が100万円であるため、一度に大きな買い物をする場合には不向きです。
クレジットカードカードからのチャージはKyashバリューなので…
クレジットカードからのチャージはKyashバリューとなり、Kyashでの決済や送金に使えますが出金は行えません。Kyash利用時のポイント還元率も0.2%とKyashマネーの最大1%には届かないことご留意ください。
イマすぐ入金の手数料は気にしておかないと…
イマすぐ入金は、必要な金額をすぐに入金し、支払いは翌月末にできる、後払いタイプの入金方法です。3,000円〜50,000円までの金額を数タップでKyashに入金。ネットショッピングや店舗でのお買い物ができます。手数料は分かりやすいのですが、高額なので利用される際には予めご注意ください。
PayPayとの連携はできるのですが…
KyashはVISAカードの機能を使えるので、PayPayにクレジットカードとして登録できますがPayPay決済による「PayPayボーナス」は獲得できません。PayPayはYahoo! JAPANカードからのチャージや支払いでしかボーナスは付与されない仕組みなので、Kyashも対象外です。
問い合わせがメールだけとのことですが…
Kyashの問い合わせ窓口はメールのみです。すぐに対応して欲しい場合や、返信内容に納得いかない場合には、次の返信が届くまで自分の気持ちをコントロールしなくてはいけないこと、大事な留意点です。
おわりに
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、国際ブランド付きプリペイドカードのKyashについて紹介してきました。
アメックスのクレジットカードをメインで使いたい私にとっては、キャッシュレス決済方法がPayPayしかないお店での支払いのためにVISAのクレジットカードの年会費を支払っていることをずっと残念に思ってました。
Kyashへアメックスからの入金が可能になったことにより、アメックスのVISA化が実現し、アメックスをPayPayの支払いにあてることができるようになりました。
おまけに高還元率ではないですがポイント付与もございます。
クレジットカードの新規発行キャンペーンを利用したくても、カード利用金額が特典獲得の条件になっていて、いまいち踏み切れないとき、Kyashに月あたりのチャージ上限設定がなされない限りは強い強い味方でいてくれるでしょう。
Kyashにチャージして特典条件をクリアしたあとしばらくの間は、Kyashで生活していけばいいのですから。
今回の記事が皆様の保有カード選択のお役に立てますと幸いです。
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