2022年2月24日(木)以降、「スターウッド プリファード ゲスト®アメリカン・エキスプレス®・カード」は「Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」へ生まれ変わります。
2022年2月8日(火)、このような発表が行われました。
SPGアメックスが廃止となり、「マリオットボンヴォイアメックスプレミアムカード」と「マリオットボンヴォイアメックスカード」が登場します。
SPGアメックス所有者は、自動的に「マリオットボンヴォイアメックスプレミアムカード」に切り替わります。
しかしながら、年会費が34,100円(税込)から49,500円(税込)に値上がりとなるため、「はい。変更ですね。わかりました」というわけにはいかないのです。
単なる値上げでないことは幸いであり、値上げの一方で、特典・サービスの拡充や新しい特典が付与される設計が魅力的に映るか判断していきます。
今回の変更を受けて、疑問に感じ、調べたことをご案内していきますので、今後マリオットボンヴォイアメックスプレミアムを継続されるか、解約されるか迷われている方のお役に立てますと嬉しいです。
動画の解説もリンクを貼っておきます。
主な変更内容
SPGアメックスは、クレジット決済機能に、空(マイル)とホテルの特典が盛り込まれた、ほかにはないクレジットカードです。
今回発表された変更内容はホテルの特典利用についてのものであり、空(マイル)の特典は変更ございません。
2つのカードが新たに登場します。
SPGアメックスは、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムへ自動切替となります。
マリオットボンヴォイアメックスカードは、年会費が23,100円(税込)と、SPGアメックスよりも安く設定されて、特典内容が見直されたカードとしての登場です。
▼ 特典・サービス比較
SPGアメックス | マリオットボンヴォイ アメックスプレミアム |
マリオットボンヴォイ アメックス |
|
年会費 | 34,100円(税込) | 49,500円(税込) | 23,100円(税込) |
家族カード | 17,050円(税込) | 1枚目無料/ 2枚目以降24,750円(税込)/枚 |
1枚目無料/ 2枚目以降11,550円(税込)/枚 |
宿泊実績 | 5泊分プレゼント | 15泊分プレゼント | 5泊分プレゼント |
無料宿泊特典 | 1泊50,000ポイントまで プレゼント |
150万円以上のご利用で 1泊50,000ポイントまで プレゼント |
150万円以上のご利用で 1泊35,000ポイントまで プレゼント |
ポイント 還元率 |
100円=3pt | 100円=3pt | 100円=2pt |
マリオット ステータス |
ゴールドエリート | ゴールドエリート | シルバーエリート |
新しい サービス |
− | 100米ドルのプロパティ クレジット/ スマートフォンプロテクション |
− |
年会費が、34,100円(税込)から、49,500円(税込)に値上がりします。
家族カードは1枚目が無料になります。2枚目以降は、24,750円(税込)です。
エリートステータスはゴールドエリート会員資格が維持され、年間400万円のカード利用で、プラチナエリート会員資格が提供されます。
無料宿泊特典は、更新時に年会費を支払っただけでは受け取れず、年間150万円のカード利用が条件となりました。
エリート達成に向けた宿泊実績の特典は、5泊分から15泊分に増加しています。
ポイント還元率は、100円で3pt、マリオット利用で100円=6ptと、維持されます。
100米ドルのプロパティクレジットは、「ザ・リッツ・カールトン」「セントレジス」に2連泊以上のご予約で、宿泊の際に使えるクレジットです。
また購入後2年以内のスマートフォンの修理代金を、最大30,000円補償というのも新しいサービスです。
以上が、SPGアメックスが、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムへ生まれ変わることによる主な変更内容です。
次の章から、変更にかかる疑問について、全般的なもの、空の特典にかかるもの、ホテルの特典についての疑問に分けてお答えしていきます。
全般的な疑問
01. 2022年2月24日より、SPGアメックスから、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムへ自動切替えとのことですが、いつ新しいカードが届きますか?
有効期限の1ヶ月前を目途に新しい券面のカードが届きます。
カードの紛失、盗難、破損による再発行が必要になった場合は、新しい券面で発行になります。
個人的にはSPGアメックスのカード券面が好きでした。
カード券面に記載されている有効期限までは券面変更はないので、有効期限まで目一杯SPGアメックスのカードデザインを楽しみたいと思います。
なお、1枚目無料の家族カード新規申し込み、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードへの切替え申し込み、有効期限前のカード券面の変更受付は、2022年2月24日(木)から開始されます。
02. 夫婦それぞれでSPGアメックスカードを所有していて、それぞれがマリオットボンヴォイポイントを持っていた場合、今回、1人は解約して、無料家族カードを持つようにすることを考えています。解約した場合、マリオットボンヴォイポイントはどうなるのでしょうか?
SPGアメックスを解約しても、保有ポイントはすぐに失効にはなりません。
SPGアメックスで貯まるポイントは、マリオットボンヴォイポイントです。
マリオットボンヴォイポイントは、アメックスが導入しているポイントプログラムと連携していないので、SPGアメックスを解約しても失効とはならず、マリオットボンヴォイポイントとして残ります。
しかしながら、マリオットボンヴォイポイントの有効期限は、最後にポイントを獲得したときから2年間ですので、カード利用や宿泊利用がないと、いつかはポイントが失効してしまいます。
そこで、本人カードを解約して、無料家族カードへ移行する場合、有効期限を実質無期限に保つためには、マリオットボンヴォイポイントのシェア(共有)をおすすめします。
マリオットボンヴォイポイントは、手数料なしで、他のマリオット会員とポイントをシェア(共有)できるのです。
移行可能なポイント数は1,000ポイント単位で、年間最大100,000ポイントです。
シェア(共有)するには、会員サポートに電話連絡します。インターネットでの受付はございません。
マリオットボンヴォイ公式サイト
ポイントシェアurl:https://www.marriott.co.jp/loyalty/redeem.mi
tel:0120-92-5759
お互いの会員番号を手元にお電話ください。
シェア(共有)により、家族でそれぞれに貯めたポイントの有効期限を気にすることなく、これからも本会員カードと無料家族カードを使って、ポイントを貯め続けることができます。
※ マリオットボンヴォイポイントの有効期限確認方法
マリオットボンヴォイポイントの有効期限は、マリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)公式サイトにアクセスし、マイページのアクティビティページで確認できます。
03. SPGアメックスを妻と私、別々に作ったのは、家族カードには無料宿泊特典・マリオットのゴールドエリート会員の資格は付かなかったからなのですが、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムカードの無料家族カードだとどうなるのか?
家族カードに、無料宿泊特典・マリオットのゴールドエリート会員の資格は付かないことに変わりはありません。
家族カードでの利用金額は、本会員カードの利用金額を合算されてカウントされます。
そのため、家族カードの位置付けは、無料宿泊特典を獲得するための年間カード利用150万円超えや、プラチナステータス獲得のために年間カード利用400万円超えを、本会員と共に目指すカードという位置付けです。
空の特典について
04. マリオットボンヴォイポイントの有効期限は実質無期限のままでしょうか?
マリオットボンヴォイポイントの有効期限は実質無期限のままです。
正確には2年間と有効期限が定められていますが、最後にポイントを獲得した日から2年間であるため、実質、無期限のポイントとして活用できます。
たとえば、夫婦でハワイへファーストクラスに必要なマイル数はANAマイルですと、240,000マイル(ローシーズン・レギュラーシーズンとも)です。
やはり短期間で貯められるマイル数ではありませんので、必要マイル数に到達のため、クレジットカードポイントの有効期限が無期限であることには魅力を感じています。
05. 還元率は「100円=3マリオットボンヴォイポイント=1マイル」で変わらずでしょうか?
マリオットボンヴォイアメックスプレミアムの還元率は「100円=3マリオットボンヴォイポイント=1マイル」のまま、変わらずです。
また、マリオットボンヴォイ参加ホテルの利用ではポイント還元率が2倍の「100円=6マリオットボンヴォイポイント」となることも、変わりなしです。
一方、年会費が安いマリオットボンヴォイアメックスカードの還元率は「100円=2マリオットボンヴォイポイント」です。
06. 60,000ポイントごとのマイル交換で+5,000マイルを受け取ることは変更ないでしょうか?
はい。変更ありません。
マリオットボンヴォイでは、60,000ポイントごとのマイル交換で+5,000マイルを受け取ることができます。
たとえば、60,000ポイントをマイルに交換すると、3ポイント=1マイルで20,000マイルのところ、+5,000マイルの25,000マイルを受け取ることができるのです。
07. マリオットボンヴォイポイントが、40社以上の航空会社のマイルに交換できるのは変わりませんか?
変わりありません。
マリオットボンヴォイポイントは、40社以上の航空会社のマイルに交換できます。
ホテルの特典について
08. 無料宿泊特典の受け取りは、なくなってしまうのですか?
無料宿泊特典の付与そのものはなくなりませんが、年間150万円のカード利用で無料宿泊特典がもらえる仕組みに変更です。
これまでは更新時に年会費34,100円を支払うことで無料宿泊特典が受け取れたのに対して、年会費49,500円に値上がりしても、無料宿泊特典がもらえなくなるのは、はっきり言って改悪ですね。
年間150万円のカード利用予定がない方は、多くの方が解約を選択されるのではないでしょうか。
09. 無料宿泊特典は150万円利用すると受け取れるとのことですが、いつどのタイミングで受け取れるのですか?
プログラム期間終了後かつ年会費お支払い後の1ヶ月半~2ヶ月を目途に、無料宿泊特典が付与されるようです。
プログラム期間とは、カードの入会日/切替日から毎年1年間です。
たとえば、12月1日がカードの入会日だった場合には、2022年12月1日〜2023年11月30日までの間で150万円利用すれば、2024年1月末までに無料宿泊特典を受け取れます。
なお、家族カードの利用分も利用金額達成条件に加算されます。
10. 50,000ptで宿泊できるホテルの幅が広がるとかありませんか?
おそらく、50,000ptで宿泊できるホテルの幅が多くの方にとっては狭くなるのではという予測をする方が多いです。
2022年3月より、ホテルカテゴリー(1-8)とオフピーク、ピーク、スタンダードに分類される交換レートが、フレキシブルポイント交換レートに変更されます。
マリオットボンヴォイポイントの交換レートが、より柔軟に、客室の利用状況、季節性などにもとづく、通常の宿泊料金の変動に近づく変更です。
稼働率が低い時期に利用する場合には、より少ないマリオットボンヴォイポイントで宿泊することができるようになります。
一方で、利用者が多い時期に宿泊する場合には、必要ポイント数が高くなってしまうかもしれないのです。
こちらは2021年10月26日に発表された改訂です。
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11. 1枚無料の家族カードに、無料宿泊特典、マリオットのゴールドエリート会員の資格は付かないままですか?
1枚無料の家族カードに、無料宿泊特典、マリオットのゴールドエリート会員の資格は付きません。
今回家族カードが1枚無料(2枚目以降24,750円(税込))というのが、新しい特典として発表されていますが、どちらかというと、、、、、年会費の値上げに伴い、残念に思う方が多いのではないかなと考えてます。
SPGアメックスの家族カードは、年会費17,050円(税込)であり、値段の割に特典が少なく、夫婦それぞれで本会員契約する方が多かったです。
▼ SPGアメックスの家族カードの特典が少ないと言われる理由
1. カード更新時の無料宿泊特典がない
2. マリオットボンヴォイのゴールドエリートの資格がない
3. 入会キャンペーンのボーナスポイントがもらえない
私自身も、家族カードの年会費17,050円(税込)を支払うのだったら、もう+17,050円(税込)を支払って、本会員には付与されるお得な無料宿泊特典や入会時のボーナスポイントを得た方が良いと判断し、私と妻、それぞれで本会員契約をしていました。
今後、無料宿泊特典を2泊受け取るために、2人で49,500円(税込)ずつ、2人あわせて、99,000円(税込)を支払っていくのは、これまでに比べてお得感がないかなと考えています。
そこで私自身はマリオットボンヴォイアメックスプレミアムカードを1枚継続し、家族カードを無料で1枚作り、妻のSPGアメックスは解約することにします。
解約の際、妻のSPGアメックスに貯まっていたマリオットボンヴォイポイントは、有効期限が切れる前に、私へシェア(共有)するようにします。
妻のカード番号が新しくなるため、支払いにあたり、登録していたものをすべて登録し直さないといけないのは、手間に感じます。
今回の変更は改悪なのでしょうか?
年会費が値上がりしたことは改悪です。
SPGアメックスを作って1年が経過していない方は無料宿泊特典を一度も受けていない中での変更に残念な気持ちが強いことでしょう…
初めての更新時に新しい年会費49,500円(税込)を支払わなければ、無料宿泊特典を受け取れないのですから。
年会費23,100円(税込)のマリオットボンヴォイアメックスカードが登場するものの、SPGアメックスの魅力的な特典であった無料宿泊特典50,000ptは、150万円の決済をしたとしても、35,000ptしか受け取ることができず、還元率は「100円=2マリオットボンヴォイポイント」と「100円=1マイル」に届きません。
特典・サービスの拡充や新しい特典の追加がうたわれていますが、年間150万円もクレジットカードを利用する機会がないのであれば、明らかに改悪であり、解約を選択される方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
継続か解約かどのように判断すれば良いのでしょうか?
実際には、継続か解約かを判断するにあたり、SPGアメックスをどのような理由で発行したのかを振り返っています。
SPGアメックスの年会費も34,100円(税込)と決して安くはないので、無料宿泊特典や高還元率、ポイントの有効期限など、魅力に感じる内容を見きわめての申し込みだったと思います。
私自身は、無料宿泊特典よりも空(マイル)の特典、すなわち、ポイントの有効期限が実質ないこととマイル還元率、40社以上の航空会社のマイルへと交換できる選択肢の幅に惹かれてSPGアメックスの所有を決めていました。
そのため、空(マイル)の特典に影響がなければ、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムは、変わらず魅力的なカードだと考えます。
これがたとえば、60,000ポイントごとのマイル交換の場合、+5,000マイルのボーナスがあるという特典が廃止になるなど、空(マイル)の特典にかかる変更が発表されるとなると、とても悲しい気持ちになります。
SPGアメックスをパートナーにして「マイルを利用してファーストクラス搭乗でハワイへ」を目指していた私にとって、立ち直りが難しいかもしれません。
そうならないことを祈りながら、私自身は2022年3月以降もマリオットボンヴォイプレミアムアメックスを使用し続けます。
おわりに
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、2022年2月8日に発表されたSPGアメックスの生まれ変わりについて、ご案内してきました。
SPGアメックスの年会費34,100円(税込)を支払えば、マリオットグループのホテルに無料宿泊できる特典がもらえることに魅力を感じていた方にとっては大変なショックなのでしょう。
年会費が上がるだけでなく、拡充されるサービス・特典があったり、新しいサービスが登場したりしています。
今回の記事が、年会費とサービス・特典のバランスを検討するきっかけとなり、皆様のライフスタイルにあわせたクレジットカード選択に、お役に立てましたら、嬉しいです。
マリオットボンヴォイアメックスプレミアムのもとになっているのは、SPGアメックスの特典ですので、参考にSPGアメックスの特典について解説した動画や記事のリンクをお知らせしておきます。
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