保険料の見直し・節約を検討!〜火災保険編〜保障内容と保険料のバランス・選び方

消防車

火災保険の見直しを検討してみましょう。

火災保険は、入居時に物件を紹介してくれた不動産屋のすすめで加入することがほとんどです。そして、どのような保障内容だったのかを覚えている方は少ないです。

ファイナンス教室では、自身で節約意識を持って、比較検討を行なわなかったものにこそ、節約の可能性があると考えています。

賃貸借契約によっては、契約上、火災保険会社を指定していて、火災保険の切り替えが許されていない契約もあります。

まずは、賃貸借契約書を手に取り、火災保険の切り替えができるかを確認しましょう。契約書を読んでも判断に迷う場合には、不動産屋に確認してみましょう。

補償内容の確認

コイン

火災保険の補償内容を「借家人賠償がついているか」、「破損・汚損が対象になっているか」、「自己負担額が多すぎないか」の3点で確認していきます。


01. 借家人賠償がついているか

借家人賠償は、火災を起こした場合の家主に対する賠償のことです。

実際に発生した場合の金額はかなり大きいことが想定されるので、借家人賠償は補償内容の必須項目です。


02. 破損・汚損が対象になっているか

壊れたドアと破片

火災保険は、火災という言葉が付いているので、火事のときだけ補償がある保険だと思われがちですが、火災のほかに、落雷、破裂・爆発、給排水設備に生じた事故による水漏れ、騒擾(そうじょう)・労働争議に伴う暴力行為・破壊行為、水災、家財・通貨等・乗車券等の盗難、風災・雹災(ひょうさい)・雪災による損害も補償の対象です。

また、「破損・汚損」が対象であれば、偶然な事故により保険の対象である家財に損害が生じた場合にも保険金の請求を行うことができます。

子供がテレビにものを投げつけて、壊れてしまった場合や、掃除中に壁にものをぶつけて、破損してしまった場合、自宅のパソコンにコーヒーをこぼして壊してしまった場合などが破損・汚損の事例としてあげられます。

これまで自分の責任だからとあきらめていたことが実は補償の対象だったりするのです。

もちろん、個々の事例で保険金の受け取り可否を判断されるものであります。

火災保険加入の際には、破損・汚損が項目に入っているかを確認しましょう。

そして、偶然な出来事によって損害が起きてしまった場合は、あきらめずに保険会社に問い合わせてみましょう。


03. 自己負担額が多すぎないか

自己負担額は、損害が生じて、保険金を受け取ることになった場合に契約者が自己負担する金額です。

たとえば、破損・汚損の場合に「30万円限度にお支払い、ただし自己負担額は1万円」といった記述が補償内容の案内に記載されています。

どの場合に、いくらの自己負担額が発生するかを事前に確認しておくと良いと思います。


火災保険の加入は本当に必要?

桜の季節

火災保険は本当に必要だと思います。実際に火災が発生したとき、その損失額は自身で支払える金額を大きく上回ることが想定されます。

保険加入の考え方は、もし万が一が起きたとき、負担金額が大きい事象に保険をかけるです。

一方、自身での支払いができるものに対してまで、保険料を支払う必要はないと考えています。

地震保険の加入は本当に必要?

家にかかる保険には火災保険のほか、地震保険がございます。地震保険は火災保険と比較して、保険料が高いので、加入の判断に迷う方も多いと思います。

こちらも本当に必要なのか、先程の判断軸で考えてみましょう。

地震発生による損失額の大きさは、もちろん「大きい」の判定です。

火災と地震では、自身の不注意や責任で発生するものかどうかに大きな違いがあります。

その点、実際にどのような保障をしてくれるのかについて考えると、地震保険は建物や家財を再び手に入れることを補償してもらうというより、被災により混乱する生活を経済的に立て直すための保障と位置づけられていることに気付きます。

地震により倒壊した家を建て直すことを目的にしたものではない地震保険に、火災保険よりも高い保険料を支払ってまで加入する必要はどこまであるのか、私自身は疑問であり、賃貸物件に対しても、所有物件に対しても加入していません。

おわりに

最後までご覧いただきありがとうございます。

まずは、現在加入している火災保険の保険料と補償内容を、賃貸契約書とあわせて、確認してみましょう。

家庭の支出の見直しにあたっては、自身で節約意識を持って、比較検討することがとても大切です。

ということは、自身で節約意識を持って、比較検討せずに加入したものには、節約の可能性があります。

今、私が暮らしている賃貸マンションの保険契約は、不動産屋のすすめで入っているものですが、内容と金額のバランスが取れています。さらに良い点は、家のトラブルが起きるとまずは不動産屋に問い合わせができることです。

カーテンレールが外れた、壁にシミが浮かび上がる、壁紙が剥がれた、エアコンの排水がベランダに撒かれる、洗濯機の排水が溢れる、シャワーのヘッドが割れた、住み始めてから4年間で自宅に起こったトラブルですが、いずれも丁寧に無料で対応してくれました。

毎日暮らしている家ですから、トラブルはどうしても起きてしまいます。小さなことでも後回しにせず、問い合わせ、相談から始めましょう。

困ったとき、他人事ではなく、親身に対応をしてくれると嬉しいですよね。

今回の記事が、火災保険にかかる支出の見直し、賃貸マンションのトラブル対応に関して、皆さまのお役に立てますと幸いです。

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