
新型コロナの影響で在宅の時間が増えて、家計の見直し、収支の見直し、将来に対する準備の見直しの答えとして、つみたてNISA制度を使った投資を実践される方が増えています。
つみたてNISAは、制度を知れば知るほど、貯金に近い、資産形成が可能な制度であることに気付きます。
2021.3月末時点のつみたてNISAの口座数は「361万5,075口座」で、そのうち、投資未経験者の割合が「83.1%」と、多くの人の投資を始めるきっかけになっている制度です。
一度、ルールを決めて、登録してしまうだけなのですが、その登録が面倒で一歩踏み出すのを億劫に感じてしまうのも事実です。
今回は簡単な手続きであるとはいえ、踏み出すのにハードルとなってしまう口座開設および投資設定方法をご案内します。
口座開設をしようと途中まで手続きをして、よく分からなくてなったので、ほったらかしにしていたり、どこまで手続きをしたのか忘れてしまって、またほったらかしにしてしまうことも。
毎月この商品をこの金額だけ、購入し続けるという設定を一度行ってしまえば、あとは基本的には見守りになります。その第一歩を踏み出すための記事です。
一方で、設定を変更したいときの変更の方法、辞めたいときに辞める方法も知っておきたいと思いますので、そちらもご案内するようにします。
証券会社の選び方

どの証券会社にしようか、NISAかつみたてNISAか、どの商品にしようか、という検討はのぞいて、今回は楽天証券に登録し、つみたてNISAで米国の投資信託に登録する流れで記事を進めます。
楽天証券に登録してから変わった習慣もあわせて記載致します。
自身で事業をやっていない中で突然お金持ちになれることは、めったにありません。つみたてNISAは、自身の将来まで含めて、少しだけ余裕がある生活をするためのチャレンジのひとつです。
自身の預貯金の範囲内で、将来の自分に備えるものであり、預貯金よりは資産が増えるかもしれない夢があります。
不動産投資よりは預貯金の範囲内でというところを考えるとリスクが低く感じます。
宝くじよりは夢を追い掛けている感じがないけど、ちゃんと形には残る感じです。
ビットコインよりは一喜一憂にストレスを感じずに済んでいるというのが、私の実感です。
投資ですから、ある程度の仕組みの理解はしておきたいと思います。
「つみたてNISAの仕組み」については、こちらの記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
NISAとつみたてNISAという言葉を聞いても、自身とは関係ないと考えて、仕組みを知ろうとしてこなかった方に向けて、あらためてNISAとつみたてNISAの仕組みをご案内していきます。 NISAとつみたてNISAは、株[…]
楽天証券の口座開設

既に楽天証券の総合取引口座をお持ちの方
既に楽天証券の総合取引口座をお持ちの方は、楽天証券Webサイトにある「NISA、つみたてNISAタブ」をクリックして、表示された「NISA口座を申し込むボタン」を押します。
お手元に「マイナンバー(未登録の場合)」と「本人確認書類」をご準備ください。
Step1:「NISA口座」か「つみたてNISA口座」の選択
「NISA口座」、「つみたてNISA口座」のいずれを申し込むか選択します。
Step2:必要書類の提出
本人確認書類およびマイナンバー登録書類を、画面の案内に従って提出します。
Step3:取引開始
おおよそ2日程度(土日祝除き)でNISA・つみたてNISA口座での買付ができるようになります。
準備ができると、「メールアドレス」および「ログイン後ウェブページのお知らせ」に連絡があります。
Step4:税務署での審査(1〜2週間)
税務署にて口座開設の審査および手続きが行われます。
私の場合は申込みから9日後に、楽天証券から、「NISA・つみたてNISA口座を申込みいただき、ありがとうございました。税務署審査が完了しました。引続きNISA・つみたてNISA口座をご利用ください。」とメール連絡が届きました。
※ 審査に通らず、NISA口座が開設できなかった場合、NISA口座税務署審査中にNISA口座で行った取引は、一般口座での取引へ変更されます。
Step5:NISA口座開設
NISA口座が開設され、手続き完了です。
楽天証券の総合取引口座をお持ちでない方
楽天証券の総合取引口座をお持ちでない方は、総合取引口座の申し込み画面でつみたてNISA口座も同時開設できます。
私は、総合取引口座を開設し、楽天証券のサイトやアプリの使い勝手をひと通り確認してから、つみたてNISA口座を開設しました。
楽天証券アプリの使い方も結構なボリュームです。
つみたてNISA口座開設前に使用感を確かめることは、あまり意味なかったかもしれないですが、分からないことが多かったために、私なりの順序を踏みたかったのです。
楽天証券の総合取引口座をお持ちでない方
楽天証券に以前登録した記憶はあるけど、全然運用していなかった。今どのような状態なのか、分からない、NISA口座も作ったか分からないという方もいらっしゃるかとも思います。
そのような方は、楽天証券のWebページにログインし、「右上のマイメニュー」をクリック、「お客様情報一覧」のうち、「基本情報・マイナンバー・口座」をクリックしてください。
「お名前」や「住所、連絡先、NISA口座、特定口座の開設状況、源泉徴収のあり/なし」設定状況を確認することができます。
楽天証券のアプリからWEBページへのアクセス方法は、アプリを起動して、メニューページの1番下に「PCサイトへのリンク」があるので、そこをクリックします。
楽天証券をおすすめする理由
証券会社は株式投資のパートナーです。証券口座がなければ、株式を保有することができません。
株式投資を始めるにあたり、口座を開設する場合には、楽天証券をおすすめします。
「手数料が安いこと」、「アプリ・webでの操作が行いやすいこと(管理がしやすい)」、「生活動線との連動(ほかの楽天サービスとの連携)があること」がおすすめの理由です。
「アプリ・webでの操作が行いやすい」と書きましたが、初めて操作するときは、それでも専門用語や数値が並んでいて、不安があるかもしれません。
最初は時間がかかっても焦らず、色々な操作を試してみてください。操作を通じて、言葉の意味やグラフの意味、便利な機能が発見できるはずです。
毎月いくら積みたてる?つみたてルールの作り方

毎月いくら積み立てるのかをルールとして作ってしまいます。
無理のない範囲での積み立て・長く続けられる積み立てがベストです。
つみたてNISAの非課税投資枠は、毎年40万円ですが、40万円の枠めいっぱい積みたてる必要はないのです。
私の場合、最初は月々5,000円からスタートして、現在は月々20,000円です。
結婚したり、家族が増えたりすると、どの家庭でも投資に回せるお金が減るものです。
投資額はライフステージに合わせて柔軟に変更していくものであることを知っておきます。
月々20,000円が多いのか少ないのかですが、つみたてNISAの枠40万円に比べると少なく感じますが、その比較は良くありません。
将来のためにどれだけお金を使えているかが大切です。
私の場合、貯金、企業型確定拠出年金、従業員持株会、楽天証券を通したつみたてNISAに対して、毎月収入の約30%を支出しています。
毎月の収入から必要分、貯金を引いて、それでも手元に残る金額を投資に回すのが、心配ごとをなくすために有効です。
安心感と貯まる勢いがあり、家族からの信頼も厚いのが貯金です。毎月、給与口座から自動で別の貯金口座に振り替わっていきます。
その金額はないものとして生活をしています。
楽天証券口座へのお金の流れを設定

給与口座から楽天銀行へのお金の流れ、そして楽天証券口座での積み立ての流れを確認、設定しておきましょう。
私の場合は、給与口座が三井住友銀行なので、楽天証券の三井住友銀行口座(サルビア支店)へ振込みを行っています。
その後、自動的に楽天銀行の口座へ入金(自動スイープ)されて、投信積立の購入が完了(自動スイープ)します。
この流れで、振込み手数料はかかってません。
※ 自動スイープは、楽天銀行と楽天証券の自動で資金が移動するサービスです。自動入出金(スイープ)の設定・手数料は、無料です。
商品購入の設定方法

さていよいよ、商品購入の設定に進んでいきます。
30年振りの株価高水準、この高水準が続くだろう、いや、また下がるだろう、こういう動きにストレスを感じるのは嫌です。
安定して右肩上がりが続く社会を作りたいと考える一方で、コンスタントに右肩上がりの推移を続けるのが、米国株式です。
STEP1:楽天証券にログインし、「NISA・つみたてNISA」タブを選択します
STEP2:積立する投資信託(ファンド)を選びます
STEP3:積立タイミングや積立金額などを決めます
STEP4:投信信託(ファンド)の目論見書・約款を閲覧します
STEP5:注文内容に間違いがないか確認します
STEP6:積立設定完了です
購入および設定はこれで完了です。
楽天証券のトップ画面で運用状況を確認できるようになります。
長期で将来の自身のためにという位置づけなので、月に1度見る程度です。
日々の変化に踊るものではないですが、マーケット情報の動きやニュースは楽天証券アプリを使って、確認しています。
設定の変更、やめる方法

登録は簡単なのに、設定の変更や、やめる方法が面倒なことは、よくあります。
楽天証券のNISA口座での設定変更・やめる方法は、あまり面倒ではありません。
登録した際には、設定変更の方法、やめる方法を確認しておき、どこかにメモしておくなど、いつでも思い出せるようにしておきましょう。
設定変更の方法
PCサイトの場合
- PCサイトにログイン後「NISA・つみたてNISA」をクリックし、「積立設定一覧」にお進みください。
- 商品欄の右側に、「変更」「解除」というボタンがあるので、「変更」へ進むと、積み立て金額等の設定を変更できます。
※ スマートフォン用のページから「PCサイト」に進む場合は、トップページの最下段に「PCサイトを表示」というリンクがあります。
スマートフォン用のページの場合
- 画面左上のメニューをクリックした後、「NISA・つみたてNISA」をクリックし、「積立設定」にお進みください。
- 商品欄に、「変更」「解除へ」というボタンがあるので、「変更」へ進むと、積み立て金額等の設定を変更できます。
積み立てをやめる方法
月々の積立てをやめる場合には、上記の「解除」ボタンをクリックすることで、解除画面に進むことができます。
楽天証券の口座を解約する場合は、楽天証券のPCサイトにログインし、右上の「マイメニュー」をクリック、「お客様情報一覧」のうち、「基本情報・マイナンバー・口座」をクリックしてください。
1番下に「総合口座の解約申込みボタン」があるので、こちらをクリックし、手続きを進めます。
日々の運用を確認する操作は楽天証券アプリ内で実施できますが、登録情報の変更や投資内容変更、口座の解約、出金は、楽天証券のWEBページで操作していきます。
投資信託はインサイダー取引にはあたらない

ここまで、証券口座の開設や購入商品の設定方法をご案内して参りましたが、私ってそもそも投資できるのだっけ?と考えてらっしゃる方もいるかと思います。
インサイダー取引にあたらないのかなと。
投資信託は、多数の銘柄に同時に投資するため、原則として、インサイダー取引にはあたりません。
投資信託であっても、例えば自社株投信のような、信託財産を特定の上場会社等の特定有価証券のみに対する投資として運用する場合には、インサイダー取引規制の対象となることがあります。
インサイダー取引を防止するため、勤めている会社から上場株式の投資を制限されている方は多いと思います。
朝礼や研修で、インサイダー取引が会社だけでなく自分自身をも窮地に追いやってしまう話や自身で投資を行わなくても家族や友人にインサイダー情報を共有して、その家族や友人がインサイダー取引を行った場合にも罰則の対象になるといった話を聞き続けていると、株式投資に対して行動することにどんどんネガティブになっていきます。
情報に触れることすら、避けるようになるのではないでしょうか。
インサイダー情報に触れる可能性があるから株式投資が制限されている職業についているということは、お客様と株式投資の話をする機会もあると思います。
株式の取引はダメだからと興味を示さず、情報をシャットアウトしてしまうと、株式投資について、自身の投資機会だけでなく、お客様との会話もできなくなってしまいます。
投資を行なっていないことを焦る必要はないので、せめて投資とギャンブルは違うことを捉えていただけますと嬉しいです。
楽天証券に登録してから変わった習慣

楽天証券では、評判の高い「マーケットスピード」やスマホアプリ「iSPEED」など、豊富な取引ツールでいつでもどこでも取引できます。
アプリに日々触れるようになり、新たな習慣が3つ生まれたので紹介します。
新たな習慣
- 日経新聞の購入終了
- 運用状況の確認
- マーケット情報の確認
日経新聞の購入終了
まずは、日経新聞の購入をやめました。
月額4,900円、年額58,800円の節約です。
もちろん、本業で一緒にビジネスをする方々が毎日読んでいるものなので、読み続けてはいます。
楽天証券に登録すると無料で利用できるマーケットスピードで読んでいます。
ネットニュースのように見るのに慣れてない方も、ひと記事ずつPDFでスクラップのように確認できます。
ただし、新聞に掲載される広告は見ることができません。
有用なセミナー情報やおすすめされる本の情報など、広告に価値を見出している方もいらっしゃると思いますが、一度ご検討されることをおすすめします。
私自身は、PDFでの読み方に慣れるまで1ヶ月は、日経新聞の購入と併用していましたが、今ではすっかり慣れています。
運用状況の確認
運用状況については、先にも記載した通り、つみたてNISAは、将来の自身のために長期の運用をするという位置づけなので、日々の変化に一喜一憂するものではないですが、気になったときに確認するようにしています。
運用状況を確認したからといって、財産が一気に増えるというわけではありませんが、預貯金、確定拠出年金や従業員持株会など、自身の財産がどのような状況かを把握しておくことは、日々の生活の中で、心に余裕を持つためのちょっとしたヒントだと考えています。
マーケット情報の確認
株式投資、マーケット情報に興味を持つようになりましたし、世の中の動きが、マーケット情報にどのような影響を与えるのか、米国の動きは?といったことを考えるようになりました。
それにより、本業における行動も変わったように思います。
顧客やビジネスパートナーと、マクロの話をするようになりましたし、考え出すことの根拠に市場の動きが加わり、説得力を持って話せるようになりました。
本業に活きることこそ、優先度高く取り組むことであると考えています。
投資や副業を本業に嫌気がさしていることを動機に始める方も多いです。
多くの方にとって本業が大きな収益源なはずです。そして多くの時間を割いているはずです。嫌気がさすのであれば、本業を変えるか、考え方を変えるかしないと辛いままです。
残念ながらつみたてNISAで一気にお金持ちになることはありません。
本業を続けるのであれば、大きな収益源を増やすため、投資で得た経験や習慣を本業に繋げられるとより良いと考えています。
おわりに
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は楽天証券に口座を開設し、つみたてNISA口座を作り、米国ETFに投資を始める方法について、ご案内させていただきました。
当然ながら、投資信託だけが投資の全てではありません。
他の投資手段もございますし、お金儲けだけが全てではなく、どちらかと言えば、本業を多くの人や社会全体の利益になるよう頑張り続けることが大切に思います。
他の投資手段については、本サイトのファイナンス教室でご案内させていただいておりますので、ぜひご確認ください。
今回の記事が皆様の投資信託実践のお役に立てますと幸いです。
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